足の裏の皮が、厚くなって夏になってもずっとガサガサしているから、保湿してケアしているのに全然よくならない。
ポロポロ皮がむけて少し痒みはあるけど、これって水虫なの?
治るのかな?
そんな疑問を解決できる記事になっています。
結論から言うと、痒くないタイプの水虫があります。
水虫のタイプによって、適切な剤形を使用することでお薬は十分な薬効を発揮することが出来るのです。
しかし、タイプに適応した剤形を選ぶことができなければ「この薬を使ったけど全然効かなかった」ということも。
これからの記事を最後まで読めば、きちんと理解した上で簡単に薬剤を決めることができるので、自身のタイプにあわせたより効果的な薬が決められます。
なぜなら僕が薬剤師で、調剤薬局とドラッグストアの両方に勤務経験があり同じような悩みを持つ方と多く接していてお薬の相談を受けているからこそお話できるのです。
かかとがガサガサになる水虫はどのタイプ?
出典:くすりと健康の情報局
趾間型(指の間の皮がむけて痒い)
足の指の間が白くふやけて、皮がむける。
白くふやけた皮をむしるとただれて、液が出てジュクジュクします。
痒みの症状がほとんどですが、ジュクジュクが酷くなると炎症を起こして痛いこともあります。
小水疱型(ポツポツ水疱ができてとても痒い)
足の裏や縁に通常2~3mm程度(まれに大きかなることもある)の小水泡ができます。
痒みの症状が1番強いのが特徴です。
角質増殖型(足裏・かかとがガサガサ硬くなってひび割れが痛い)
小水泡型の水虫などが慢性化して足の裏、特にかかとの部分の角質が硬く、厚くなり、表面がザラザラになって皮がむけてきます。かゆみなどの自覚症状がないことがあるため、水虫だということに気がついていない場合もあります。
そのまま放置すると、体の他の部分に感染して「タムシ」になったり、治療にとても時間が必要な、爪に感染する爪白癬の原因になったりします。
いんきんたむし・ぜにたむし
水虫の原因である白癬菌が、足に感染すると水虫と言いますが、股にできると「いんきんたむし」、身体のほかの部分にできると「ぜにたむし」と名前を変えます。
原因菌は同じなので、お薬も同じです。
市販のラミシールは3種類それぞれ違いがある
ラミシールAT
ラミシールATはシンプルに抗真菌成分のテルビナフィン1%のみ。
スーッと清涼感を与えるための、メントールは患部の状態によっては刺激になって、しみることがあります。
患部に痛みがあるような場合は、刺激のない「AT 」がいいでしょう。
特に決まりはないが、趾間型にはクリームが。角質増殖型には液が効果的に使用できます。
ラミシールプラス
ラミシールプラスはベタつかず、指触りの柔らかいクリームタイプなら、滑らかによく伸び、患部にしっかりと塗りこめます。
また、クリームには皮膚を柔らかくする成分である尿素が配合されているので、お薬が浸透しやすく、非常に効果的です。
カサカサ・粉ふきタイプなら、クリームを。
また、足裏やかかとの皮膚が硬く厚い、ガッサガサの乾燥タイプには液剤を使用すると、お薬の浸透が良いので効果的です
ラミシールDX
ラミシールDXはラミシールプラスと中身は一緒です。
テルビナフィンはタムシにも効果がありますが、ラミシールプラスとのパッケージには足のイラストが描かれており、足専用のイメージが先行してしまうため、「タムシに使えるよ」というパッケージで発売されたようです。
病院の薬を使ったほうが早く治るのか?
例えば、血圧の薬をもらっている内科でついでに水虫の薬をくださいとお願いすれば、きっと何かしら薬は出しているもらえるでしょう。
しかし、それは水虫のタイプに適応した剤形の薬でしょうか?
調剤薬局では処方せんに書かれている薬はお渡しします。しかし、実際は同じ先生が処方する水虫薬はワンパターンであることが多いのです。
水虫のタイプや皮膚の状態に関係なく、いつも決まったお薬が処方されている場合があるという事です。
正しい剤形を選べば、しっかり効く
水虫のタイプによって、適切な剤形を選ぶことができれば薬効は十分に発揮します。
一方、タイプに適応した剤形を選ぶことができなければ「この薬を使ったけど全然効かなかった」ということになるのです。
また、痒みや皮むけがよくなったらすぐに使用を止めてしまうのではなく、きれいになってからさらに3ヶ月くらいは続けないとしっかり治りません。
特に角質増殖型の場合は、治るまでに最低6ヶ月と言われています。
根気が必要ですよ。病院に行っても同じです。短くなりません。
水虫と間違えやすい症状
水虫とよく似た症状を示すほかの皮膚疾患もあります。それぞれ治療法が違うので、しばらくくすりを使ってもよくならないときは、他の病気かもしれません。
一度、皮膚科を受診した方が良いでしょう。
- 接触皮膚炎(かぶれ)・・赤くなって痒みが出る
- 汗疱性湿疹・・・・・・・汗が原因。皮がめくれて痒い場合もある
- 皮膚カンジダ症・・・・・白癬菌ではなくカンジダ菌。白くふやけた状態になる
- 細菌の感染・・・・・・・湿った部位で繁殖し、ただれたり臭くなったりする
まとめ
水虫のタイプと、塗り薬の剤形を正確に選ぶことができれば、市販でも医療用と同じお薬を使用して治療することができるのです。
病院と同じ抗真菌薬に、①炎症を抑える、②痒みを抑える、③皮膚を柔らかくする、④清涼感、の成分が配合された「ラミシールプラス」
伸びが良く、塗りやすいクリーム剤は、ジュクジュクタイプもカサカサタイプも使用できます。
皮膚が厚くなり、ガサガサな状態には液剤だと浸透がいいでしょう。
ただし、皮むけが酷かったりひび割れて痛かったりする場合は、刺激のない「ラミシールATクリーム」の使用をオススメします。
おさらい
- 趾間型・・・・・指の間の薄皮がめくれる。痒い。夏は白くふやける。
- 小水疱型・・・・足裏や縁にポツポツ水疱ができる。痒い。
- 角質増殖型・・・皮膚が角化して肥厚。痒みはない。ひび割れると痛い。
- 液剤・・・・・・患部が乾燥しているものに。痒い水虫に。
- クリーム剤・・・塗る範囲が広いものに。痒い水虫に。
- 軟膏剤・・・・・ジクジクしている。痛みがある水虫に。
- 清潔・・・洗って綺麗にしてから薬を塗る
- 乾燥・・・蒸れない状態を心がける
- 根気・・・3〜4ヶ月続けて使用する
皮むけやひび割れが痛い症状にはラミシールATクリームがおすすめ
カサカサ、痒みが強い症状にはラミシールプラスクリームがおすすめ
インキンタムシ・ゼニタムシにはラミシールDXクリーム