マダニって、布団やカーペットにもいるの?
布団とか、カーペットとかにもダニっているんでしょ?
家にいると、なんだか痒いんだけどこれってダニがいるってこと?
ダニがいない家はありません
どんなところにもダニは生存しています
しかし、非常に小さくて目に見えにくいがためにその存在が不安感を与えるのは確かです
ダニが人体に及ぼす害にはどんなものがあり、またその害を及ぼすダニはどの種類のダニが関与しているのでしょうか?
分からないままだと、見えない害虫に常に怯えないといけません
この記事を最後まで読むことで、害を与えるダニとはどの種類なのか?どんなことに気をつける必要があるのか?そんな疑問が解決できます
屋内にいるダニの種類
家屋内で室内に生息するダニを「屋内ダニ」と呼び、おおよそ6種類に分類することができ、その内訳は下の表ようになります
種類 | チリダニ科 | イエササラダニ科 | ツメダニ科 | コナダニ科 | ホコリダニ科 | ニクダニ科 |
割合 | 約80% | 約10% | 約5% | 約2% | 約2% | 約1% |
屋内ダニのほとんどがチリダニだと言えます
アレルギーの原因になるダニ「チリダニ科」
「コナヒョウヒダニ」
大きさは0.2~0.4mm程度で肉眼での確認は難しく、繁殖力も旺盛で室温22~28℃・湿度60~80%の環境でどんどん増殖します
チリダニとは
「チリダニ科」は屋内で最も多く生息しているダニで、主に「コナヒョウヒダニ」「ヤケヒョウヒダニ」の2種類となります。
また、これらのダニの糞や死骸はアレルゲンであり、通年性アレルギー疾患を引き起こす原因でもあります。
- 1年中家の中でみられる
- 刺さない
- 死骸や糞がアレルギー疾患の原因になる
- 大型ダニの餌になる
人の剥離物(髪の毛、フケ、垢など)や、食べこぼしカスを餌としており、カーペット・ベッド・枕・布団・ソファーなどに生息しています
最も厄介な特徴は、大型のダニの餌になるため、チリダニが増えるとさらに有害な人を刺す大型のダニが増殖してしまうという点です。
屋内のダニの駆除を行う時に一番基本になるのがこのチリダニの駆除です
人を刺すダニ「ツメダニ科」
「ミナミツメダニ」
大きさは0.4~0.8mmほどあり大型で、チリダニやイエササラダニなどを餌とするため、上記のダニたちがいる場所にはツメダニもいる可能性があると考えていいでしょう
ツメダニとは
ツメダニは他のダニや昆虫を捕食するため、その餌となるチリダニなどが大量に発生した際、二次的に発生する可能性があります
稀に人を刺し、かゆみを引き起こします
- チリダニ、イエササラダニ、チャタテムシなどを餌とする
- 人を刺すことがあるが、積極的に人を狙うわけではない
- 刺されると痒み・痛みを伴う腫れ、その他の病気への感染の危険性がある
人を刺すのはあくまでも偶然で、吸血行動をするわけではありません、
刺咬された場所は痒みや痛みを伴う腫れが起きる以外にも、その他の病気を媒介することがあるので注意が必要です
腕の内側、わき腹、下腹部、太ももあたりなどの柔らかい場所を好んで刺します
生息場所は、他の小型のダニが生息するカーペットや畳などです。
湿度の上がる梅雨の時期や秋ごろに多くなるので注意が必要です
屋内にいるその他のダニ
- マンションなどの集合住宅ではあまり見ないが、築2年以内の日本家屋で多い
- 刺さない
- 少し黄色っぽい色をしている
- 大型ダニの餌になる
- 特に多湿な環境を好み、秋~冬にもみられるので低温では死なない
- 刺さない
- 貯蔵食品などを加害し、肉眼でも見ることが出来るほど増えることがある
- 大型ダニの餌になる
- 刺さない
- 貯蔵食品やカビを食べる
- 冬にも発生することがある
- 生態系はまだ未知数でアレルギーへの関与は不明
- 花や果樹、農作物を加害することが多い
- 刺さない
- 冬に多く見られることがある
屋外に生息する代表的なダニ
マダニ
「マダニ」
マダニは体長2.5mm~10mm(吸血時)にもなる大型のダニで、ダニ媒介性感染症を引き起こす最も代表的なダニです
マダニとは
屋外性のダニ類で、山野や河川敷の草むら等に多く、付近を通る動物に寄生し、吸血します。また、リケッチアやSFTS等の病原体を媒介することでも知られています
- 人を刺し吸血します
- ダニ媒介性感染症を起こす可能性があります
- 山野や生息地域の草むらなど野外に出た時に寄生される
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染した場合の症状は、38℃以上の高熱、下痢、嘔吐、場合によっては死に至るケースもあります
万一吸血されて熱が出た場合、医師にその旨を伝え指示を受けて下さい
イエダニ
「イエダニ」
イエダニの大きさは0.6~0.8mm程で比較的大きく、肉眼で確認することが可能です
イエダニとは
イエダニは、特に屋内に棲み付くことのあるクマネズミに寄生していることが知られています
人間に寄生することはありませんが、屋根裏などでクマネズミの巣や死骸からイエダニが大発生し、宿主であるクマネズミがいなくなったことによって、二次的に人間を刺すことがあります
- 野鳥やネズミに寄生し、屋内に入り込むことがある
- 人を刺すことがある
- 5月から9月頃に多く発生
刺された場合、激しいかゆみと痛みを伴い、場合によっては感染症を引き起こす恐れもあります。
イエダニ自体は殺虫剤で駆除することが可能ですが、一番の問題は媒介者であるネズミがいることです
イエダニの吸血被害に遭った場合はネズミの駆除を行うことが先決です
ダニが人体に及ぼす害
様々なアレルギー疾患の原因になる
アレルギー疾患の約80%はダニによるものと言われています
ダニは、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎など、さまざまなアレルギー性疾患の原因となっています
ツメダニは人を刺す
吸血はしませんが、エサであるチリダニなどと間違えて人を刺して体液を吸うことがあります
刺されるとその瞬間は痒みも腫れもないですが、1~2日経つと赤く腫れてかゆみが起こり蚊に刺された時に比べ長い時間痒みが続きます
刺されやすい場所は、大腿部、上腕部の内側、腹腰部などに集中し、ふとんや畳に接した側が被害を受けやすいです。
イエダニは感染症を媒介する
イエダニは、ネズミに寄生し、吸血しているダニです
ネズミがいるということは、イエダニがいる可能性があるということ。まずは、ネズミを駆除することが先決です
その後、感染症を媒介する恐れのあるイエダニの、お部屋全体の駆除と部分駆除を実施し、最後は必ず掃除機をかけて死骸や糞(フン)などを取り除いてください
ダニを退治する方法
コインランドリー
ダニは、50度以上の高温になると死滅します
よく言われるのが天日干しではダニを駆除することができないということです
布団を干しただけではなかなか50度以上に温度が上がることはありません
真夏で表面が50度になったとしても、ダニは裏側の温度の低いところに移動しているだけなのです
確実なのは布団をコインランドリーで洗い乾燥させる方法です
シングルの羽毛布団を洗濯した場合、乾燥は40-60分程度かかりますがパワーのある熱風乾燥となるため、ダニの駆除と死骸やフンなどもしっかり取り除くことができます
駆除薬剤を使用する
カーペットや畳など部屋ごと丸ごと駆除するには、くん煙剤が効果的です
しかし、布団やソファーに直接煙がかかることは推奨されていません
布団やソファーには安全かつ、べたつかず速乾性のあるスプレーを使用しましょう
ダニ捕りロボ
- シートを置くだけで勝手にダニが捕獲されるので手間が入らない
- 化学性殺虫成分を使用せず、天然由来成分で作られているので赤ちゃんやペットがいても安心して使用できる
- 捕獲したダニは100%駆除されるのが立証済み
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まとめ
- 全てのダニが刺したり吸血するわけではない
- 吸血するダニは感染症を媒介することがある
- マダニは家の布団などには生息せず、外出時に寄生される
多くの種類があるダニですが、家にいる屋内ダニのなかで刺すのはツメダニだけです
しかし、刺さない種類のダニが多く発生するとツメダニが集まるので人も刺されてしまうことがあるのです
一番良いのは、こまめな掃除と洗濯が増殖の抑制効果がありますが、なかなか洗うことのできない布団やソファーなどは便利な駆除アイテムを上手に利用しましょう